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昨日、泣いたまま寝てしまった為、目は赤く腫れ上がっていた。
康介が出発する日。
今度また会えるって思ってもやっぱり辛かった。
毎日でも会いたい。見ていたい。話したい。
そんな気持ちを抑えることができなかった。
康介が近くにいなかったことなんて忘れてしまった。
康介がいなくても毎日平気だったはずなのに・・・・。
「・・・・・忘れちゃったよ、そんなの。」
部屋の天井を見て、ぽつりと呟く。
時間が刻々と迫る中・・・
南は迷っていた。
昨日自覚したこの気持ちを康介に言うべきなのか・・・・。
迷惑だろうか・・
今までの関係がくずれちゃうんじゃないだろうか・・・・。
自分はどうすればいいのだろう。
何度考えても、結論は出ないまま・・・・ー。
ふと、南の瞳に机の上に置きっぱなしになっているボールが映る。
(・・・・康介のボール。)
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