†第十一章†

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ガチャッ 鍵が開けられ玄関のドアが開く音がした 龍也『アイツ…。やっと帰ってきたのか?』 そう言いながらソファから身体を上げ玄関へ向かった 龍也『おい、何やってたんだよ。 もう11時過ぎて…っ!! お前っどうしたんだよ!?』 龍也の目に飛び込んできたのは足が擦りむけ制服には埃が付いていて頬を赤くした百合が立っていた 百合は何も言うことなく俯いている そんな百合に龍也は近寄り顔を覗き込む 龍也『お前…頬腫れてねぇ? しかも、足も擦りむいて…何か…』 百合『何でも…ないから。ただ、転んで擦りむいただけ』 龍也『おいっ!!』 そう言い自分の部屋へ入って行ってしまった百合を龍也はただ見ているしかなかった _
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