†第十一章†

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秋『お家の人から?』 百合『うん…。今日、帰れなくなっちゃった ごめんね?』 眉を下げ微笑む百合は誰が見ても何か訳ありな顔をしている 尋や秋もそれに気づいているが家の話は深く問い詰めるわけにもいかず二人はそんな百合を見ているしかなかった 百合『龍也に言っといてくれる?』 そう言い百合は『教室に戻るね。』と二人の横を通り過ぎ行ってしまった 秋『尋。私、百合が壊れちゃいそうで怖い…』 百合の姿が見えなくなると秋は俯き呟いた 尋『俺達は百合チャンの家の事には口出し出来ないから… だから、龍也に言おう アイツなら婚約者だし、何とかなるかも』 尋の言葉に頷き二人は龍也のいる教室へと急いだ _
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