†第十六章†

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秋『まぁ、クリアしたのは事実だし。景品よ』 そう言って、特製プリン引換券を貰った 秋『誰もクリアしなかったら私が貰う予定だったのに…』 百合『プリン、一緒に食べようね?』 そんな秋に苦笑いをしながらも、別れを告げて教室を出た これから何処へ行こうかな… 悲しい事に、一緒に回る人も居ない私は一人で廊下を歩いていた それにしても、人が多い 結構広い学校だし、廊下だって広い なのに、通れば人と肩がぶつかってしまうほど人が多い 毎年こんなに賑わってるんだな なんて事を思っていたら突然腕を掴まれ立ち止まった 百合『あ、あの…』 後ろを振り返ると、若い男が二人組 私の腕を掴んでいた 『ねぇ、一人?一緒に回らない?』 そう声を掛けてきた男はニコニコと笑って私を見ていた _
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