†第十六章†

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百合『あ…。ありがとう』 お礼を言うと、龍也は頭をポンと叩いた 最近の龍也は何だか優しい 前はあんなに嫌いだったのに… 龍也の印象は、私の中で段々変わっていってる 龍也『ほら。』 クレープを受け取った私たちは、近くにあるベンチに座っている クレープを差し出す龍也は、コーヒーを飲んでて 隣から香ってくるブラックコーヒーの匂いが何だか大人な感じがする 百合『美味しい。』 クレープを頬張りながら龍也に笑いかけると 龍也は顔を歪めてた 龍也『俺、甘いもんは苦手。』 そう言って、もう一つのクレープを私に差し出す 龍也『お前に買ったんだ。食え』 百合『ありがと。』 微笑むと、龍也も微笑み返してくれて 何だか、この時間がとても暖かく感じた _
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