4201人が本棚に入れています
本棚に追加
/332ページ
百合『あ…。ありがとう』
お礼を言うと、龍也は頭をポンと叩いた
最近の龍也は何だか優しい
前はあんなに嫌いだったのに…
龍也の印象は、私の中で段々変わっていってる
龍也『ほら。』
クレープを受け取った私たちは、近くにあるベンチに座っている
クレープを差し出す龍也は、コーヒーを飲んでて
隣から香ってくるブラックコーヒーの匂いが何だか大人な感じがする
百合『美味しい。』
クレープを頬張りながら龍也に笑いかけると
龍也は顔を歪めてた
龍也『俺、甘いもんは苦手。』
そう言って、もう一つのクレープを私に差し出す
龍也『お前に買ったんだ。食え』
百合『ありがと。』
微笑むと、龍也も微笑み返してくれて
何だか、この時間がとても暖かく感じた
_
最初のコメントを投稿しよう!