†第十六章†

30/34
4201人が本棚に入れています
本棚に追加
/332ページ
いろんなお店を見て歩いた私たち ずっと歩きっぱなしで 足が疲れてきた頃 ふと俯いた瞬間 -----ドンッ! 肩が人とぶつかってしまい、手に持っていた飲み物を落としてしまった そんなに中身は入っていなかったけど ぶつかった衝撃で 相手の洋服に少し掛かったようだ 百合『すみませんっ!?』 ポケットからハンカチを取り出し相手の服についたシミを拭き取る 『気にしないで。』 ふと顔を上げると 女性は微笑んでいた 『それより、あなたのハンカチが汚れちゃうわよ?』 サラサラの長い黒髪を揺らしながら微笑んだ女性は 綺麗で、女性の私でも引かれてしまうほどだった 優しそうに見えるが 綺麗な顔のせいか、微笑んだ顔が冷たく感じてしまう どちらかと言えば、クールな感じだ _
/332ページ

最初のコメントを投稿しよう!