†第十六章†

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龍也『もういいだろ。帰れよ』 ナオ『まぁ、酷い扱いね? そうだ、会ったついでに良いこと教えてあげる。』 綺麗な指がスッと龍也に近付いて 龍也の顔に口を近づけで何かを話している 私にはその声は聞こえなくて 何を言っているのか分からなかったけど 少しずつ、龍也の表情が歪んでいくのは分かった その光景を見ているしかない私は、2人が離れるその時間まで ただ立っているしなかなった ナオ『じゃあね、龍也。気が向いたら連絡して。 番号は変わってないから』 そう言い、あの冷たさを感じる微笑を残して 彼女は人ごみに消えていった _
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