「弁当」

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気がつけば1分で弁当を食べきっていた 僕は追いつめられると力を発揮するタイプだ その後数人のクラスメートが不自然に横を通り過ぎながらチラチラ目配せをしてきたが、何食わぬ顔をして過ごした そして帰宅 弁当箱を返すとおもむろに母が 「ヒロシ、お弁当どうだった?」 とか言ってきたので 「うまかったよ、でも母さんもいろいろ大変なんだから無理して作らなくていいからね」 と言っておいた 僕のこの優しさは表面的だ
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