現実

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目が慣れてきたのか 少しずつだが見えてきた スザク(変わった様子は無いな) 辺りを見回しながら進み キッチンへ着いた スザク(ゾンビは居ないな…) それだけ確認し 冷蔵庫を開け食料を探す 冷蔵庫の中には 朝食で食べたのか サンドイッチがあった スザク(良かった、食料が…) サンドイッチを取ろうと 手を伸ばす スザク(いや、待てよ…ゾンビが"触れていない"なんて そんな確証は無い…) 伸ばした手をすぐに戻した スザク(クソ!?…なにかないか?…そうだ缶詰めなら) そう思い、下の戸棚を開ける スザク(!?包丁が沢山…) 見ただけでもざっと30はある スザク(無いよりはマシだな) できるだけ長く硬そうな 包丁を選び手に取る ガタンッ… スザク「…ッ!?」 少しだけ顔を出すと 目の前に白い目があった 目が合う スザク(あ…ヤバいよな…) 「あ゙ぁ゙ぁ゙!!」 雄叫びを上げキッチンから 噛みつこうと 手を伸ばしながら 身を乗り出す スザク「ッチ!!」 包丁を横一線に振る 簡単に腕が切り落ちた スザク(脆い!?包丁でも殺れる) 切り落とした腕からは 血は出なかった スザク「くたばれっ!!」 腕をなくし 上手く動けないゾンビの 頭に包丁を突き刺した ゾンビはそのまま力なく倒れた 少しゾンビを見つめていると 携帯の着信が鳴った ポケットから取り出す 着信フタバ フタバからの電話だ スザク「どうした?」 フタバ「大変だ!!ユフィの家ゾンビに囲まれてるぞ!!」 スザク「クソ!?お前達は無事か?」 フタバ「あぁ…車を移動させた」 スザク「分かった、気をつけろ。また後で連絡する」 通話を切り ユフィを探しに向かう パリンッ ユフィ「うわぁああ!!」 スザク「…!?…ユフィ!!」 俺は駆け出した
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