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マンションから出ると
すぐ目の前に
ワゴン車が止まった
助手席の窓が開き
運転席に座る
フタバの顔が見えた
フタバ「早く乗れ!!」
急いで車に乗ると
ユフィの家からゾンビ共が出てきた
フタバ「シートベルト絞めろよ」
2人が乗るのを見計らって
アクセルを踏む
ユフィの家がどんどん
小さくなっていった
スザク「車変わってないか?」
ここに来るまで
乗っていたのは軽自動車だ
フタバ「事故っちまった」
アハハハと笑い頭を掻く
イチゴ「フタバの運転怖かった」
疲れたイチゴの声が
後部座席から聞こえた
スザク「イチゴ、家族に連絡は?」
イチゴ「かけたけど取らないわ…多分もう…」
それから先の言葉は
出てこなかった
スザク「そうか…」
フタバ「スザク、お前の家は?」
スザク「もう駄目だろう…」
淡々と受け返す
ユフィ「もうすぐ夜が明けるね」
今の時刻は5時を過ぎていた
遭遇から
約3時間が経つ事になる
フタバ「これからどうする?」
スザク「まずは食料を確保したいスーパーに向かってくれ」
フタバ「了解だぞっと」
一同はスーパーに向かった
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