29人が本棚に入れています
本棚に追加
時刻は深夜2時を過ぎていた
4人は映画をみていた
アニメだが…イチゴとユフィの2人は
真剣に見ている
スザクにいたっては
既に飽きたのか
家から持ってきた
雑誌を呼んでいる
まぁ、そう言う俺も
漫画を読んでいるのだが
フタバ(トイレして…)
もう何時間も
地上に上がっていない
地下室にもトイレはあるが
配水管が壊れていて使えない
フタバ「スザク、俺小便しに行くがお前も来る?」
スザク「俺はいい、行ってこい」
聞いたものの
予想通りの返事だ
フタバは仕方なく
自分の家に戻る事にした
ガチャ…
流石に深夜なだけあり
電気は全て消されている
フタバは記憶を頼りに
トイレへと向かう
ジャーーーー
フタバ「あー、スッキリした♪」
トイレを済まし、地下に戻ろうと
廊下に出た
クチュ…クチュ…
フタバ(何の音だ?)
ばあちゃんが使う居間から
その音は聞こえてくる
フタバ(あれ?ばあちゃん
まだ起きてるのかな?)
ゆっくりと音を立てないように
居間へと近づいていく
フタバ「ばあちゃん起きてる?」
襖(ふすま)を開け、中を見る
ばあちゃんが
背中を向け座っていた
フタバ「なんだ、ばあちゃんまだ起きてい…!?」
フタバは肩に置こうした
手を止める
ばあちゃんは手を食べていた
それは紛れもなく
人間の手だ
音の正体は
ばあちゃんが手を食べてる
その音だった
フタバ「うわぁぁあ!?」
フタバは後ずさりして
足が絡まり倒れてしまった
ばあちゃんがこっちを向く
フタバ「ば、ばあちゃん!?」
口の周りは血でまみれ
目は曇ったように白かった
ばあちゃんは
ゆっくりと立ち上がる
「ヴァアア!!」
まるで雄叫びのように叫ぶと
ばあちゃん…
いや、ばあちゃんだった奴が
のしかかってきた!!
フタバ「うわっ!!」
フタバはとっさに首を掴み
噛みつこうとする
ばあちゃんを止める
フタバ「ばあちゃんの好きな饅頭食べたの怒ってるのか!?だったら買ってくるから許して~!!」
もう訳も分からず
ただ叫ぶ
ばあちゃんの力は強く
腕が痺れてきた
フタバ「クソ!!もう保たねぇ!!」
最初のコメントを投稿しよう!