その時世界は感染する

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ガンッ 鈍い音が響き 上からの力が弱まっていく 代わりにスザクの顔が こっちを覗いているのが見えた スザク「大丈夫か?」 フタバ「あ、あぁ…大丈夫」 スザクの手には 金属バットが握られている 多分、横で倒れている ばあちゃんを殴ったんだろう スザク「悪い…お前のばあちゃん殺しちまって」 フタバ「…気にするなこれはもう ばあちゃんじゃない…」 笑顔を作ってみるが 上手くいかなかった イチゴ「ねぇ、どうしたの?」 スザク「馬鹿ッ!?来るなってい…」 イチゴ「キャアァァァァ」 襖の中を覗いたイチゴは スザクの言葉を遮り 家中に響き渡った イチゴはその場に倒れてしまった スザク「イチゴ!!しっかりしろ」 駆け寄り抱きかかえる ユフィ「うわぁあ!?」 スザク「ユフィ!!フタバ、イチゴを連れて外で待っていてくれ!!」 それだけ言い残し イチゴをフタバに預けると 俺は地下室へと急ぐ バンッ スザク「ユフィ!?」 ユフィ「ほえ?何スザク?」 ユフィは独りでホラー映画を見ていた スザク「…心配させるなよ それより早く来い!!逃げるぞ」 ユフィ「逃げるぞ、って何で?」 スザク「いいから早くしろ!!」 ユフィの手を掴み引っ張る ユフィ「わっ!?ちょっと!!行くから放せって!!」 ユフィを連れ階段を駆け上がり玄関を出ると フタバがイチゴを担ぎ 車に向かっているのが見える スザク「フタバ!!」 フタバ「スザク、無事だったか…」 ユフィ「何だ?どうしたんだよ? 2人変だぜ、イチゴも寝てるし」 状況が掴めていないユフィは 頭に?マークが沢山でている スザク「移動しながら話すから 早く車に乗れ」 ユフィ「う、うん」 ユフィは戸惑いながらも車に乗る フタバ「スザク運転出来るのか?」 助手席に座ったフタバが聞く スザク「見よう見まねだ」 そう言ってエンジンをかける フタバ「え?それ危なくない?」 スザク「俺を信じてくれよ、今は ここから離れないと…」 フタバ「分かった…信じるよ」 車はゆっくりて動き出した
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