現実

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ユフィの家は和式の家で ヤクザが使っているような家だ スザク「着いたぞ」 車を道路脇に止めて 後部座席を見ると イチゴは精神的に疲れたらしく 眠っていて フタバも俯いたままだ ユフィは携帯を取り出し 家に電話している 何回かコールの音が聞こえる ユフィ「駄目だ取らない」 携帯をポケットに押し込むと ユフィはドアを開けて降りる スザク「ユフィ?」 ユフィ「ちょっと見てくる」 スザク「危険だ…俺も行こう」 バットを取り出し車から降りる スザク「フタバ、イチゴを頼む」 フタバ「あぁ…すまない」 スザク「気にするな」 気遣いながら ユフィの家へと入る 電気は消えていて 中の様子は見えない スザク「よし、行くぞ」 ユフィは頷き ゆっくりと玄関を開ける ガチャ… バットを握りしめ中を覗く スザク("あれ"は居ないな) 音をたてないように 慎重に辺りを見回しながら 中に入り、ユフィも続いて入る スザク「ユフィ、俺はキッチンを調べる居間を頼めるか?」 小声でユフィに聞く ユフィ「わ、分かった」 スザク「これを…」 バットをユフィに差し出す ユフィ「ありがとう」 バットを受け取ると ユフィは闇の中に進んでいった スザク(キッチンは…こっちか) ユフィとは反対方向に進んだ
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