兄と食卓と僕

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僕は椅子から腰を上げて手を伸ばし相手…犀霞の頭を撫でて上げた。 「偉かったね」 微笑むと彼は赤い顔をして笑みを浮かべまた箸を進める。 僕もそれに続き食べ終え片付けを始めた。 「倫理僕も手伝う」 その申し出はキッパリ断った。 何故か嫌な予感しかしないから。 なんかそうありがちな、皿を割るとか。 でも断った後が大変で、部屋の隅で小さくなり拗ねたのだ。 …正直辞めてくれ。何か見てるとイライラが募る。 だから仕方なく、本当仕方なく、僕からお願いしてみる。 「お皿拭いてくれないかな」 その一言で先程とは打って変わりウキウキと笑顔でお皿を拭いて居る。 うん。何だろう、彼は百面そうなのだろうか。 不思議と何事もなく片付けを終えて息を吐けば、自分がお風呂に入って無い事に気がつき、楽しそうにテレビを見て居た彼に黙ってお風呂に入った。 ゆっくり息を吐き今日の長い一日を思い出しまた溜息。 なんかもう疲れた。 「倫理ー」 バタンと軽快に音を立て開いた扉にはやはり彼がいて。 「一緒に入る」 そしつ僕はまた溜め息を吐き出した。
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