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はぁ?何言っているの?君は勝手にここに座っていただけじゃない。此処に居たことに意味があると言うの?
「君は僕を知っているの?」
「知っているも何も僕は倫理の兄だよ」
…思考停止。当たり前でしょ?だっていきなり目の前に居た人に僕は兄だ。なんて…ありえない。とりあえず、兄と名乗った人を離れさせ家の鍵を開け一人中に入ってまた、鍵をかけた。少しため息を吐いたら
『ドンドン』
大きく玄関の扉を叩く音が響く。
「こら!倫理入れろよ!おい!!」
「僕は知らない人間を家に入れる趣味は無いから」
「知らない人じゃなくて兄だって言っているだろ!」
嘘だ。信じられない。女と思った奴が兄?ふざけないでよ、その前に僕は一人っ子のはずだ!
『あんな事いいな~』
呑気な音を出して鳴った携帯の着信は母からで
「倫ちゃん?今日貴方のお兄さん来るからよろしくね?喧嘩しちゃダメよ!」
有無を言わさず早口で用件を言い終えた母は電話を切った。
いきなりの電話に戸惑いつつも、頭を整理したがどう考えたって嫌だ。
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