兄と風呂と僕

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本当に今日は最悪だ。何で雨なんか降るんだ。 雨に苛立ちながらも住宅街を歩く家にはあいつがいるから帰りたくない。 溜め息を吐きゆっくりした足取りで歩く。 何でこんな事に今日は友人の家にでも泊まろうかな。 目的地を決め歩き出す。 目の前には同じ高校の不良集団で、イライラしている僕にとっては良いストレス発散相手だと思って近づこうとしたら腕を掴まれた。 誰?と相手の顔を見ると僕をイラつかせた本人だった。 「何?」 彼は走ってきたみたいで息が乱れていた。乱れた呼吸苦しそうに胸に手を当てて居ても僕の腕はしっかり握っている。 喋れないほど息を乱している、もう普通に喋っても良い位なのに咳までして地面に膝をつき顔を俯け咳を止めようと口を手で覆う。 彼の長い髪が地に着き口を覆っている彼の手には、赤い血が付いていた。
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