†第一章†出会い

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「虐めじゃない?!立派な虐めじゃないか!!」 俺は思わず声を荒げた。 ††† 俺は中学時代、虐めにあった事がある。 入学早々、喧嘩したら、クラスの皆にハブられた。 正直、俺は虐める人間は大嫌いだ。 軽蔑さえしている。 大勢の人間で一人の人間を虐めるなんて、卑怯じゃないか。 「何カッカしてんの?煩いな~」 その声に振り返ると光司が立っていた。 さっきの奴はいつの間にかいなくなっていた。 ††† 「二川と話してた訳?」 光司は冷めた眼差しで近付いてくる。 「まぁ、俺と関わるなって話しだろ?」 「…」 俺は光司の目を見られず、俯いた。 「そうしとけ。」 「…何でだよ!」 「俺と友達なんかなったって、ろくな事ないし、俺は友人募集なんかしてない。」 「…何で?」 「俺には友人は必要ない。」 「…嫌だ。」 俺は唇を噛み締めて呟いた。 「…何?」 「俺は七瀬の味方になる。あいつらの仲間なんかごめんだ。」 光司は一瞬目を大きく開くと、溜息をついた。 「…好きにしろ。俺は知らない。」 光司はヒラヒラと手を振ると、教室に入っていった。 俺も後から着いて走っていった。 †††
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