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私が貴方に出会ったのは粉雪の舞う季節
その時私は縄張り抗争に巻き込まれてかなりの痛手を負っていた
舞い散る雪が傷に凍みる
私の歩いた道には小さな赤が点々と道をつくる
私は近くの公園にある土管型の遊具の中に入りただしんしんと降る雪に耳を傾けていた
漆黒の身から流れ出る赤い血に目をやり
"ぁあ私は死ぬのかなぁ…"
なんてぼんやり考えていたら外からサクサクと雪を踏む音が聞こえた
縄張り争いの追手が来たのか…もう…どうでもいいや…
などと考えつつ私はゆるりと瞳を閉じた
「猫…?うわ…酷い傷…」
降ってきた低いそれは同じ猫のものではなかった
けだるげに目を開けるとそこには若い人間のオスが佇んでいた
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