勿忘草の想い出

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私は貴方のものだけど貴方と一緒には暮らせない その理由は前に貴方が話してくれた 「俺の奥さんが猫嫌いでね…鈴夜の事本当はうちで飼ってあげたいんだけど…ごめんな…」 奥さん…私たちで言うパートナーの事 貴方が奥さんの事本当に大切にしてるのを私は知ってる 貴方の奥さんはとてもとても綺麗…前にこっそり貴方について行った時に見た その時の貴方が私の見たことのない顔をしてたのも… 胸がツキンと痛んだ でもいいの…それでもこうやって貴方が会いに来てくれるだけで ただこの時間だけでも私だけを見てくれるならそれでよかった 家族になれなくても全然構わない ただ優しく撫でてくれる手と抱きしめてくれる腕があればよかった 私を愛しそうに呼んでくれる…それだけで十分だった 十分だった…のに…
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