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紗絵は皆と別れた後、先程の友人らとの会話の余韻か 夏休みに一体何をすれば有意義か 何となく考えていた。
(季節的に休みの大半が部活だと思ってたからなぁ~。どしよ。)
そう特別真剣に考えていた訳ではなかったが、それでも心ここに在らずだったその時。
キリキリキリッ……ブツッ!!
その奇妙且つ不快な物音に紗絵はハッと我に返った。
とっさに不快な音が聞こえた上方を向くと、得体の知れない巨大な黒い物体が自分へ猛スピードで落下してきていた。
。
紗絵は気が緩んでいたその一瞬の内に降り懸かってきた恐怖に思わず本能的に思わず目をつぶり、身を屈めた。
否 目をつぶり、身を屈めようと反射的に本能が揺れ動いた瞬間…。
ドクン……………。
紗絵は 今までの自分のものとは明らかに異なる鼓動を全身で強く感じた。
……………。
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