プロローグ 大好きだよ

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僕は彼女が大好きだ。 一番大切な物はなんですかと聞かれても、17年間ただ平凡に生きてきた僕には、誇りや夢なんて大層なことは言えない。 そんな僕にもひとつだけ大切な物がある。 一番大切だと胸を張って言える人がいる。 みなも。 僕の大好きな彼女。 出会ったのは高校1年生の時の夏休み。 塾の夏季講習で隣の席になったのがみなもだった。 学校は同じだったけど、クラスが違うからそれまでは顔も知らなかった筈なのに。 ――僕らはすぐ互いに恋に落ちていったんだ。
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