プロローグ 大好きだよ

3/12
前へ
/69ページ
次へ
運命の出会いとか、そんな大袈裟なものじゃない。 ごくごくありふれた会話から、自然に仲良くなっていっただけ。 告白をしたのは、どちらが先だったか、なんてよく他愛もない言い争いをしてた。 どちらが先でも、そんなの全然問題は無いんだってことはお互いに分かってる。 大事なのはその後、 『大好きだよ』とはにかんで笑い合うことなんだから。 赤い糸で結ばれているって言われたって信じれた。 僕らは子供だったから。 でも、それはきっと一番きれいなものだったんだ。
/69ページ

最初のコメントを投稿しよう!

553人が本棚に入れています
本棚に追加