プロローグ 大好きだよ

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幼さを残しながらも整った顔。 吸い込まれそうなクリッとした二つの瞳。 絹糸のような綺麗な髪。 花の咲く笑顔。 少し小さめの身長。 鈴の転がるような魅惑的な声。 怒った仕草も、泣き顔も、僕だけに見せてくれる甘えた表情も……彼女を形成する全てが愛おしい。 ――だから、あの浮気は一度切りの過ちだった。 けれど、過ちは償わなくてはいけない。 ずっと手を繋いで。 夜が明けて、また夜になっても、僕は彼女に寄り添った。 唇が渇いて、割れるほど言った愛してる。 ベットが軋むほど、強く強く抱きしめた。 でも、彼女にとっては全て何の意味も持たなかったんだ。
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