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幼さを残しながらも整った顔。
吸い込まれそうなクリッとした二つの瞳。
絹糸のような綺麗な髪。
花の咲く笑顔。
少し小さめの身長。
鈴の転がるような魅惑的な声。
怒った仕草も、泣き顔も、僕だけに見せてくれる甘えた表情も……彼女を形成する全てが愛おしい。
――だから、あの浮気は一度切りの過ちだった。
けれど、過ちは償わなくてはいけない。
ずっと手を繋いで。
夜が明けて、また夜になっても、僕は彼女に寄り添った。
唇が渇いて、割れるほど言った愛してる。
ベットが軋むほど、強く強く抱きしめた。
でも、彼女にとっては全て何の意味も持たなかったんだ。
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