濡れる窓ガラス

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アヤが寝返りを打つ 「ねぇアヤ、明後日部活終わったら町に行こう」 アヤがうっすら目を覚ました 「なんで?だって私お小遣い無いもん」 「お金はある。私が全部出すから」 「え?なんで?」 「まあまあ、いいから」 アヤは不思議そうだった 「リナ最近塾忙しいの?」 突然彼女が言い出した言葉に私は動揺を隠せなかった 別に知られてもいい。 ただ、興味を持って私もやりたいと言い出すのが分かったから でもバレているのかもしれない 「アヤ、りなが知らない男の人の車降りるところ見たことがあるんだ。あのね、アヤも、、、」 それ以上は聞きたくなかった。 予想できたから 「私責任取れないから何とも言えない」 「前から興味があったの。だから、一緒に行こう。」 私は一人で行動したかった 誰も知らない自分 セックスだけは全て捨て、さらけ出せる 快感とお金が飛ぶ でも命がけ そんなに安易なものじゃない。人生を棒に振ってしまうほどの 大きな賭 命と金とを引き替えながら 今のところは勝ち続けてる この先は分からない そんなことをアヤに理解できるわけがない。
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