小さな旅行

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アヤは銀色の細いピンキーリングを選んだ そこには小さな石がついていた。 「これがイイ。」 「分かった。」 二人でピンキーリングをはめて歩いた。 アヤは何度もそのリングを見ては笑った 「やったぁ。これなら学校でも付けられるでしょ?」 「バレて没収されたらどうすんのさ。」 「返してもらえるまで職員室に居座る。」 先生の悪口を言いながら服屋さんに入った そこには可愛いデザインの物がたくさんあった 「お揃いの服買おう。」 アヤはどこまでもお揃いが良いらしい。 あれもこれもと選び出した。 「なかなかSサイズないでしょ?」 体の小さい私と 大人の出来の体のアヤとではサイズが違っていた。 それでも必死に探し続け いろんなお店を回った。 「あや、もう諦めよう。」 「やだ。絶対探すの。、、、じゃあ次のお店で諦める」 「いいよ。好きなだけつき合うよ。」 「ありがとう」 アヤは私に抱きついてきた 柔らかいシャンプーのにおいがする しゃべらなければ大人にしか見えなかった。 見慣れない土地にすむ人たちの視線。 私は一人一人を観察しながら警戒した。
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