15333人が本棚に入れています
本棚に追加
アヤはきょろきょろといろんな人を観察し始めた
「アヤ、大人しくしないと保護されちゃうよ。」
アヤはくしゅんとなった。
二つ後ろの席に座るサラリーマン同士の話が聞こえる
耳を澄ましても言葉が通じない。
理解できない。
顔は日本人なのに、、、
中国か韓国の言葉かもしれない。
「すみませーん」
そのサラリーマンが注文をしていた。
おそらく日本人が中国か韓国語でしゃべっていたんだ
初めて日本人が日本語と他国語でしゃべっているのを聞いた。
今している勉強もこうやって
人と人がつながるために
世界と世界がつなげるような物に
果たして繋がるんだろうか?
今こうしていることも
何かに役立つんだろうか?
私が難しい顔をしていると
アヤはプリクラ帳を出してきた。
「いやいやいや、ここで出すのは間違いでしょう。」
2人で笑い合った。
確かに私もどうしたらいいか分からない。
そのときロイヤルミルクティーが来た。
なんだかよく分からないくらい高級に出されてしまって
どうして良いか分からない。
とりあえずポンプのような物を2、3回押したり引いたりしながら
カップに注いだ。
バニラミルクと紅茶の香りが
わたしを誘惑するようにくすぐった。
最初のコメントを投稿しよう!