小さな旅行

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アヤはきょろきょろといろんな人を観察し始めた 「アヤ、大人しくしないと保護されちゃうよ。」 アヤはくしゅんとなった。 二つ後ろの席に座るサラリーマン同士の話が聞こえる 耳を澄ましても言葉が通じない。 理解できない。 顔は日本人なのに、、、 中国か韓国の言葉かもしれない。 「すみませーん」 そのサラリーマンが注文をしていた。 おそらく日本人が中国か韓国語でしゃべっていたんだ 初めて日本人が日本語と他国語でしゃべっているのを聞いた。 今している勉強もこうやって 人と人がつながるために 世界と世界がつなげるような物に 果たして繋がるんだろうか? 今こうしていることも 何かに役立つんだろうか? 私が難しい顔をしていると アヤはプリクラ帳を出してきた。 「いやいやいや、ここで出すのは間違いでしょう。」 2人で笑い合った。 確かに私もどうしたらいいか分からない。 そのときロイヤルミルクティーが来た。 なんだかよく分からないくらい高級に出されてしまって どうして良いか分からない。 とりあえずポンプのような物を2、3回押したり引いたりしながら カップに注いだ。 バニラミルクと紅茶の香りが わたしを誘惑するようにくすぐった。
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