ななこ

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  「うッ…おぇえッ…」   ビチャビチャと、 生々しい音をたてて 緑の吐捨物が地面に散った。     「ななこッ!?大丈夫!?」     香織と勇気の声が 遠くに聞こえる…。     「だ…じょぶ…」     薄れていく意識の中で 私の夏は始まった。     当時の私は高1、 期末テスト最終日を 明日に控えた 見慣れた教室での事だった。  
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