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「ニャー♪」
「今日は本当に機嫌いいなぁ。 あ、そうだ!」
かばんをごそごそと探り始めた裕真くん。
私は「ニャ?」と首をかしげながらその様子を見る。
そして、裕真くんが取り出したモノを見て、自然に笑顔になっていくのが自分でもわかった。
裕真くんが取り出したモノ、それは猫じゃらしだった。
「ニャアァー!」
私は早速とびついた。
猫じゃらしなんていつ以来だろう。
「良かった、喜んでくれて。それ、俺からのプレゼントだよ」
「ニャンニャアー」
『ありがとう』とお礼を言って、私は裕真くんにすりよった。
「おいおい、じゃれる相手間違ってるだろ」
そう言いつつも、裕真くんは私の頭を撫でてくれた。
裕真くんからの初めてのプレゼントが嬉しすぎて。
気付いたら猫じゃらしじゃなくて裕真くんにじゃれていた。
「ニャー…」
ああ、幸せ。
この幸せがいつまでも続いたらいいのに…。
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