クロネコクロロ

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ビルなどが立ち並ぶ都会の町並み。 見えるのは車と人ばかり。 聞こえるのは車の音と人の話し声と店から流れてくる音楽ばかり。 そんな騒がしい街の中を私は駆け抜ける。 時々人の波にのまれそうになるけど、私はそれでもめげない。 口にくわえた一輪の花は“ある人”へのプレゼント。 早く会って届けたい。 私は野良猫。 一人ぼっちのメスの黒猫。 今日も私は縦横無尽に街を駆け抜け、いとしい人のもとへと向かってく。
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