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私の昼の過ごし方、それはずばり昼寝。
街から少しはずれた所にある廃ビルの屋上。
私しか知らない秘密の場所。
そこでひなたぼっこをしながら眠っていた。
今日の天気は快晴。
絶好の昼寝日和。
最初はポカポカしてあたたかかった。
…けど、なんかだんだん涼しくなってきたような…?
「ニャアァ…?」
うっすらと目を開けると、オレンジ色の光が見えた。
何かと思って見てみると、それは夕焼けだった。
「ニャアー」
『きれいだなぁ』と感動しながらその夕焼けを眺めた。
裕真くんにもこの夕焼けを見せてあげたいなぁ。
裕真くんに…夕焼けを……って…
「フニャアァー!」
しまったぁ!もう夕方じゃん!
裕真くん来ちゃうじゃん!!
私は屋根やら塀やらをつたっていつもの路地裏へと向かった。
意外と近いからそんなに時間はかからないはず。
間に合え、間に合えー!!
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