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「えっと...確か..林道 龍樹..くん??だよね..?」
机を叩き、
大声で叫んでたのが
印象的だったらしく、
私はちゃんと
名前を覚えていた。
「おぅ...つうか、林道 龍樹くんとか..鳥肌立つから止めてくんね?」
そう言うと、
林道 龍樹は
クルリと私に背を向け
ポケットから煙草を取り出し
火をつけ、
フーッと空に向けて
煙を吐いた。
-ビクッ-
もしかして..怒らせちゃったのかな。
私はその姿を見て
怒らせてしまったと
勝手に思い込み
思わず、、
「ごめんなさい...」
と謝っていた。
「はぁ...?何で謝ってんだよ?」
いきなりの謝罪に
林道 龍樹は
クルリと私の方に体を向けた。
「だっ..だって、私が名前馴れ馴れしく呼んだから..怒っちゃったん..だよね?」
こっちを向いた林道 龍樹に
恐くなってしまい
私はうつ向いてしまった。
それもそのはず。
林道 龍樹は
180センチはあると思われる
長身。
それに比べ、私は
159センチのちびっこ。
上から見下ろされ、
まるで蛇に睨まれた
蛙状態。
そんな中、
口を開いたのは
意外にも..あっちだった。
「ぶはっ!!!」
ぶ..ぶは??
恐る恐る見上げると
そこには
ケラケラ楽しそうに笑があった。
「えっ..何で笑うの!!」
笑われた事により、
顔がみるみる内に
赤くなっていくのが
わかった。
「ぅははっ!..ゴホッ!悪ぃ!だって..んな勘違いすると..思わなかったから..ゴホゴホッ!」
煙草を吸ってる最中に
笑ったらしく
林道 龍樹はむせて
涙目になっていた。
「勘違い...?」
キョトンとする私を見て
面白そうに
林道 龍樹は話し始めた。
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