補習授業

3/6
前へ
/171ページ
次へ
「麗奈ー!!アイロン貸してっ!!」 「良いよーん★コンセントささってるカラ勝手に使って~」 その日私達は いつもと変わらない放課後を 楽しんでいた。 この日… 貴方と出会うとも知らずに… 「ねぇね~どうする…補習」 熱っされたアイロンで 前髪を挟みながら優(ルウ)が ダルそうに口を開いた。 「あ~…行かなきゃマズイよねぇ」そう言うと 由梨(ユリ)は 自慢の長い睫毛に これでもか!というぐらい マスカラを塗り始めた。 「んー…じゃあ化粧終わったら…行く??」 私の言葉に皆 渋々頷き思い思いに 化粧をし始めた。 この日… もし補習に行かなかったら… きっと私は貴方に 出会う事なんて… なかったんだよね。
/171ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加