補習授業

5/6
前へ
/171ページ
次へ
「はぁ~..とりあえず座れ。」 いくら説教しても 聞く耳持たずの3人に 先生は溜め息をついた。 ダルそうに席に座る3人組。 「うわぁ…よりにもよって隣だよ…瑠優~っ」 3人組の中の一番チャラそうな人が隣に座ったのを見て 小さな声で呟き、 瑠優に助けを求めた。 しかし瑠優は私と 目を合わせようともせず 「さ、さぁて!お勉強しなきゃあ~♪」 そう言うと わざとらしく ノートを開いて何か書き始めた。 このやろー!いつからお前は 勉強熱心になったんだぁ!! 心の中で瑠優を憎んだ。 すると 「ねぇねー!お隣さんだね♪よろしく☆君みたいなかわいー子!初めて見た~!何組ー??つうかタメ?つーかメアド教えてよっ★」 隣に座った見た目も中身も いかにもチャラそうなチャラ男が マシンガントークしてきた。 「…瑠優ーっ」 再び助けを小声で求めたが 瑠優は ニコッと微笑んで 再びノートを書きはじめた。 今度から絶対アイロン貸さないんだから!!!この裏切りものーっ! 呑気にノートを書く瑠優に 少しだけ殺意が芽生えた。 「ちょっ!シカトー??まじヘコむんですけどー!!」 チャラ男が大声で叫んできた。 も~..どうしよう。 シカトすると 周りに迷惑かけちゃうし.. だからって言って 話したら メアド教えなきゃいけないし.. 私はオロオロと 戸惑っていた。 すると....
/171ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加