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「彰。少しは静かにしてろ。」
チャラ男の隣から
冷静で落ち着いた
言葉が聞こえてきた。
「るせーな。真面目な海斗くんは勉強でもしてなさいっ!」
ケラケラ笑いながら
その冷静な言葉を聞き流すチャラ男の…彰。
「…このチャラ男が。」
ボソリと冷静男の…
海斗が呟いた。
あ..何か良くない雰囲気..
凍りつく空気に
私は嫌な予感がした。
「あ??もう一回言ってみろや??」
いきなりケンカ越しの彰。
それを見て慌てる私。
立ち上がる二人。
ちょっと!いきなり喧嘩!?
そんな事を考えてる私を他所に..
バンッ!!!!!!!
「おまえら!!いい加減黙れやっ!!うざってぇんだよ!!!!」
机を叩く音と罵声が響いた。
今度は何ーっ!!?
恐る恐る見ると、
3人の中のもう一人の人が
チャラ男の彰と冷静男の海斗を
睨んでいた。
いっきに静まりかえる教室。
怯える生徒。
知らんぷりしてた瑠優も
勉強していた由梨も
いきなりの怒鳴り声に
びっくりして
こっちを見ていた。
「…櫻井 海斗、樋口 彰、それに…林道 龍樹も。」
そんな沈黙を破るように
先生が静かに口を開いた。
次の瞬間
「お前ら全員出て行けぇっ!!!」
先生の耳鳴りのする様な
大声が教室に響いた。
3人はブツブツ言いながら出ていった。
-騒がしくて恐い人-
これが龍樹に対する
最悪の第一印象だった。
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