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クラウンとジェイは、1階の受付を通り過ぎ、病院の外へ出る。
その時、受付嬢がジェイに向かって「グッバイ、ミスター。」と言っていたが、ジェイは無視した。
「なんで片言なんだ?」
そんなクラウンからの質問に対し、ジェイはただニヤつきながら「さあ。」とだけ答えた。
「ところでクラウンさん、腕は大丈夫なんですか?」
「クラウン、さん、は、やめてくれ。クラウン、だけで良い。」
「あ、はい。クラウンさ…えっと…、クラウン、腕の方は?」
クラウンは、たどたどしい感じのジェイに、微笑みながら答えた。
「このとおりだ。」
そう言って、腕をぐるんぐるん回すクラウン。
ジェイが慌ててそれを止める。
「傷口が開いちゃう!」
「ハハハ、たいしたことないんだよ。ただ単に、クイーンが私に休みをくれただけなんだ。ここなら安心して休めるからね。」
それを聞いて、ジェイはホッと胸を撫で下ろした。
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