京へ

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文久二年(1862)、近藤は妻つねとの間に、たまという娘を誕生させた。たまの誕生は、近藤だけでなく試衛館一同まるで、兄弟が出来たかのように喜んだ。 「敵を刀で斬るな、体で斬れ」 というのが沖田の口癖だった。 十代の頃に免許皆伝を果たした沖田は、生来から天性の性質があった。
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