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多少は頭のどこかで、『小さいオッサン』の事を考えないわけではなかったが、日々の生活に追われながら過ごしていたのです。
その次の休みの日、溜まっていた洗濯をしたり、掃除をしたりと家の中で忙しく動き回って、午後には買い物へと出掛けて行った。
一段落して、彼女は自分の場所に座り、ようやく一息つきながら、コーヒーを飲んでいました。
気温は低くて外は寒かったが、天気が良くて洗濯日よりだった。
彼女は何気なく外を見た。
空気が乾いてるせいか、空は青く澄んでいて、白い雲がとても目立っていたが、自分が干した洗濯物が、ユラユラ揺れている方に目がいってしまう。
この分だと、もうじき乾くだろうな、そう思っていた。
フト、何かが落ちた。
洗濯物のTシャツから、黒い何かが洗濯機の方に落ちていったのだ。
枯れ葉だろう、と思ったが、その考えはすぐに消え、『小さいオッサン』の事を思い出した。
彼女は洗濯機が見える所に場所を替え、部屋の中から洗濯機を見ようと試みたのです。
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