巷(チマタ)で噂の…(👂)

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しかし、見えるのは洗濯機の側面と、真上の部分だけだった。 枯れ葉1枚見当たらない。 確かに洗濯機の上に落ちたのを見た。 あの時の事をよく思い出してみると、あの『小さいオッサン』は、ホースの止め金の所に寄り掛かっていた。 推測に過ぎないが、ブラウスのボタンを留めて、疲れてあそこで休んでいたのではないだろうか、と思ったのだ。 とすると、また休んでいるのかもしれない、そう思うと、彼女は自分の制服のブラウスに目をやった。 留まっている。 ブラウスのボタンは、上から下まで全てのボタンが留められていたのだ。 今度ばかりは熱のせいではない。 今日は風邪などひいていないし、確実にボタンは1番上だけを留めて干したのだ。 そう確信すると、彼女は確かめずにはいられなかった。 今度は信じてもらう為に、証拠の写メを撮ろうと、携帯を掴んで立ち上がっていた。 そしてゆっくりと、窓際に近付いて行ったのです。 .
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