chapter [1]

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「それじゃ俺と澄香で宿探してみるわ」 「じゃあ僕は何か良い情報があるか聞いてみますね」 「アタシも一緒に行くヨ」 「わかりました。姉さんと親父はどうしますか?」 「俺は散歩でもしてくるかな」 「あっ待って東姉(しのねえ)!」 そう言って歩き出した姉貴を澄香があわてて引き止めた 「ん?なんだ?」 「今お金がないんだから、物壊したりお金がかかるようなことは絶対しないでね」 「なんだ。そんなことか」 「絶・対・に・しないでね」 「お、おう。気をつける」 こういうときの澄香は誰よりも恐い 隣にいるだけで冷や汗が出てきそうだ
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