ヒモ男と捨て猫

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「もう貴方にはうんざりなのよ。」 ある雨の降る真夜中、高級マンションにあるとある一室で俺は飼い主に言われた。 「万由子さん、そんな事言わないでくださいよ。」 俺は目の前にいるどぎつい香水の匂いをさせている女に媚びた。 「いったい貴方にいくら使わされたか分かってるの?」 金持ちの万由子さんには、正直いくら貢がれたか覚えていない。
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