ヒモ男と捨て猫
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だがいつの間にか万由子さんと、暮らすうちに楽してお金が手に入りわざわざ汗水たらして働く事がだんだん馬鹿らしくなっていた。 「取りあえず、此処に100万あるわ、手切れ金よ。」 ポンと万由子さんは分厚い封筒を俺に投げ付けた。 「俺達て愛しあってたんじゃないのか?」 万由子さんの体を抱き締めると、万由子さんが俺の体を力一杯跳除けた。 「もう貴方なんか愛していないのよ。」 真っ赤な口紅だけが闇に浮かぶ。
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