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トイレから出ると、壁に寄り掛かっている川口先輩が『どうも』と言いながら頭を下げた。『こんにちは』と挨拶してゲームコーナに行った。
『あれッ?何処にもいない』と浦田さんが言うと『さっきトイレから急いで出て来てエスカレータで降りて行ったのが、その子かな?』と川口先輩が言った。『じゃあ、祐希行こ。私いるから、安心してよ』と言う高須さんに『行こう!』と少し怒りながら浦田さんは高須さん達の後をついて行った。
デパートを出てしばらく歩くと人があまりいない道へと歩いて行く。
段々怖くなってきた浦田さんは『ホント大丈夫?』と高須さんに聞くと『大丈夫。もうすぐそこだから』と話した。その言葉通り『すぐそこ』だった。
そこは白い一軒家でお城みたいな作りの家だった。
『何?ここ?』と聞く浦田さんに『ここに理想の彼氏がいるかもよ』と言いながら浦田さんの背中を押しながら二人で入って行った。
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