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そんなことは置いといて…侑子の事をきちんと紹介しなきゃ。
彼女の名前は鬼崎 侑子。
我がクラスの学級委員長である。成績優秀で運動神経も抜群、そして性格はしっかり者で姐御肌。典型的な真面目タイプだよね。
そして、名前に鬼って入ってるくらいだから、想像出来るかもしれないけど、侑子はドSで何においてもスパルタだ。
おぉ、怖い怖い。
『言いたい放題だね』
おっと、誰に向かってしてるか分からない自己紹介はこの辺にして、話を聞いてやらねば。
「そんで、どーしたの?わたし、暑いから早く帰りた「聞いて聞いて!私ね、好きな人が出来たの!」
遮られたぜ、こんちくしょう。
『いつもじゃないの、そんなことさ』
「んんー…なるほどー。んで、次は誰を狙ってるんですかー?」
もう、こんな事しょっちゅうだから、私の対応も必要以上にやる気のないものになってしまっているが、恋する乙女はそんな事には気付かない。
もう、わたし可哀相。
まぁ、侑子の持ってくる話は誰が誰を好きとかって話が八割だから慣れてくれば楽しくなる。
「その好きな人はねー…同じクラスの向井 蒼くんっ!」
「はい?」
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