プロローグ

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幼い頃、男は王宮に住んでいた。なぜなら、その男はアスターテ国国王の第2王子として暮らしていたからである。 しかし、王子という立場は決して楽なものではなかった。 側室の子であること。また、王子の母親の身分が低いこと。そして、1番の原因は兄より優れていることであった。 父譲りの並外れた体躯を持ち、母譲りの優しい心を持つ王子は、王妃の親族や地位を重んじるもの達からは疎まれる存在であった。
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