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『…
…き…
る…き…
…流鬼!!』
朝日が差し込む窓
呼び声に目を開けると
白い筋が格子窓から
何本か
この醜い体に刺さる様に照らす。
…-朝になったのか…。
いつの間にか、
気を失ってたらしい俺。
流『ん…?』
段々と覚醒しつつある頭で
呼びかけにやっと返事をしたが、
怠い身体と起ききってない頭
それが重なり、口から出た声は
なんとも間抜けな声。
『も-流鬼ったら…。
今お昼くらいだよ?
いくら疲れてるからって
寝過ぎたら
目が腐っちゃうよ!!』
疲れているとわかってるなら
しばらく
寝かせておいて欲しかった。
しかも目が腐っちゃうって…。
流『…余計なお世話だよ、
柩…
ひつは元気良すぎなんだって』
柩はこの地獄に来て一番最初に知り合ったんだ。
話を聞くと、猫が大好きなどMらしい。
けど一緒に居ると、
なんか和むんだよな…。
…しかし、
全くこの猫っ子は…
場の空気を読んでないのか
はたまた読めないのか…
…着いて行けない。
そんな事を考えていると、
柩『だってさ-
こんな場所に居て
更に気分まで堕ちてたらさ…
それこそ本物の地獄でしょ?』
ドクン…
流『…だな…。
あれ、他の皆は…?』
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