猫の手貸します

掲示板〔BBS〕

それから…数日後にその相手が訪ねて来る日に部屋を少し片付けようと…何週間振りかに窓を開け、光と呼べる日光を部屋に引き入れていた。
元々視力が悪い上に猫背…長すぎる足と髪の毛…足の踏み場も余りない部屋の畳にはあちこちにメモの切れ端が散乱している。
片エリアを掃除すると片エリアに荷物が偏り要するに空いてるスペースに物を置く知恵しか働かなく、一向に片付かない。

格闘する事数時間…何とか座れる場所を無理やり三カ所設けて、訪問客を待つこと更に数時間…
この家屋ははかなり年季が入っている。
地盤が元々悪いのか…家の前をトラックやダンプカーが通る度に振動とお友達状態で揺れる。

羚弥は耳が敏感で、ちょっとした物音も気になる質で、作品に集中してる時は特に過敏になる。

間もなくその相手が来る時間である。
そわそわしだしたのは言うまでもない。