実の刻

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九尾は藍に協力してくれた。 そして逃げきれたところで九尾が語りかけてくる。 彼の話によれば村を襲ったのは村長の息子であるという。 彼は力を求めすぎて自分では扱いきれない悪霊を憑依させてしまい村を襲ったのだという。 彼はその息子を倒してほしいと依頼してきた。 藍としてもそのとばっちりを受けたわけであり是非とも倒しておこうと思い同意した。 しかし力を求め正気を失ったその男は藍が駆け付けた時既に死んでいた。 暴れすぎて体が耐えられなかったのだろう。 その後も九尾の狐は藍が気に入ったらしく藍に居着く気の用である。 藍も助けてくれた訳だし嫌いではないから憑依は解かなかった。 しかしこの後どうするか。耳は帽子で隠すとしても尻尾は隠しようがない。そんなとき無の前の空間が裂け中から妖怪が出てきた。
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