第一章

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2008年7月19日 私は病院の先生に呼ばれた。 10月末から子宮頚癌で入院している母の病状説明のためだ。 最初から手術してとれるような大きさではなく リンパに転移していた。 だが放射線治療も無事終わり抗がん剤治療を続けていたが 抗がん剤の影響で腎臓の機能が低下。 腎臓から背中に管を通し 直接尿をだすための手術を終えていた。 ここまでになればわかる人はわかるのだが 無知で脳天気な私は これでも明るく振る舞う母をみて 「大丈夫だ」 と思い込んでいた。
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