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國丞高校が地図から抹消されてから、六ヶ月の年月が過ぎた。
"そこ"には微妙に強い風が吹いてた。
"そこ"には何も無い。
瓦礫の山すら。
大地は腐れ、雑草すら生えてはこない。
あるのは荒野のみ。
辺り一面に荒野が広がっていた。
そこに佇む影が一つ。
そこには一人の少年が立っていた。
少年と言っても、成年に成り得てない者を少年と纏めているだけで、その顔は十七歳ぐらいの男顔をしていた。
「……ここにも……無いか……。」
ここは廃虚と化した亡国の土地。
そんな場所に少年の声は消えていった。
廃虚の土地…、長野県。
ここ長野県で一人の少年が、ある物を探して旅を続けていた。
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