もう…咲かないで

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そんな妖夢の思惑を知ってか知らずか、紫は少し間をおいた後に勿体振った口調で、 「じゃあ正解。幽々子がマヨイガに泊まりにきて三百と七十五日よ」 「……そうなんですか」 「そうなのよ」 白玉楼周辺では滅多に吹かない強い風が一瞬、音も無く通り過ぎた。 「……あの、それが何か?」 「もう十日ほど過ぎてるわね」 「仰る意味がよくわかりません……」
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